虫に刺されるから夏はキャンプ行きたくないよ。見るだけでもいや!
って思ってる人はきっとたくさんいることと思います。
ハイシーズンである夏キャンプは、暑いし虫が多いし人は多いしで少々大変な時期ではありますが、夏の太陽の日差しと青い空の下、川に入りながらの夏キャンプはやっぱり最高ですよね?ビールの味も格別!!
そんな夏キャンプの最大の敵が虫であるわけですが、今回はキャンプで必須である虫対策について詳しく解説していきたいと思います。
これを実践すれば、今年の夏キャンプはもっと快適に過ごせるはずです!
夏キャンプで遭遇する虫たち
蚊
夏の代表格の厄介虫である蚊。
キャンプなどのアウトドア以外でもよく見かける虫で、刺されるとかゆみが生じて赤く腫れます。
蚊の活動時期は4月から11月頃までと期間も長いため、とくにキャンプでは常に虫よけスプレーなどで対策する必要がありますね。
水辺付近に発生しやすいので、川や湖などの近くでキャンプする場合には特に注意しましょう。
刺されるとかゆいので掻きたくなりますが、掻きむしると腫れあがることもあるので、薬等を上手に活用して極力搔かないようにしましょう。
ブヨ
1〜5mmほどの大きさのコバエに似たの虫で、皮膚を噛み切って吸血します。活動時期は3~10月頃。
蚊と違うのが、ブヨの唾液は毒性が強いため、刺された箇所は大きく腫れてかゆみも長く続くのが特徴です。
私も何度も刺されたことがあるのですが、足首とかひざ下あたりを嚙まれることが多く、めっちゃ腫れて最低1週間は強いかゆみが続くんです。。もう搔きむしるしかないって感じで本当にかゆくて辛いんです。。思い出しただけでかゆい。
地面に近いところで飛んでいるので、ビーサンや短パンは要注意ですよ。キャンプ場では、暑くても長ズボン・靴を履くか、虫よけスプレーをしっかりと塗っておくことが必須です。
大人の私が掻きむしってしまうのだから、子供が刺されたら本当に大変だと思います。
蜂
蜂にも色々な種類がいますが、ミツバチ・スズメバチ・クマバチ・アシナガバチなどがよく見る蜂だと思います。
夏になると、家のベランダに蜂が巣を作ってしまった!などの経験がある方もいるかと思います。
特に注意してもらいたいのが、スズメバチ・オオスズメバチなどの攻撃性の高い蜂で、3月から11月頃までが活動時期となります。
スズメバチは、刺されるとアナフィラキシーショックを起こすことがあり、最悪の場合死に至るほど危険な虫です。
もし見つけた場合には絶対に刺激せず、近づかないようにしましょう。
アブ
ブヨは聞くけどアブはあんまり聞かないな、と思いますが、アブは川や沼などの湿地によくいる虫であり、ブヨと同じように皮膚を噛み切り吸血します。
私は刺されたことはないのですが、かゆみや腫れ・痛みによる症状が2週間から3週間ほど続くそうです。。
ブヨでも1週間かゆみに耐えるのが限界なのに、2~3週間って恐ろしいですよね。。
これはアブの唾液に含まれている特殊なたんぱく質が有毒成分だそうで、その唾液成分がかゆみなどの症状を引き起こしています。
唾液に毒性があるという点はブヨと同じですね。
黒や濃い色に反応するので、淡い色の服装にすること、長ズボン・足を露出しない、などの対応が必要です。
ハエ
言わずと知れた家庭でもよく遭遇する害虫の代表格・ハエ。
目の前を容赦なくブンブン飛んできて、不衛生だし、家に入ってきたりすると不快な気持ちになりますよね。
活動時期は4〜12月とほぼ1年を通して遭遇し、ジメジメした場所を好むため、キャンプ場では炊事場やトイレなどに発生しやすいです。
前述している虫のように吸血したり噛んだりすることはありませんが、不衛生な場所で活動していて病原菌がついたりしているので、目にするだけで不快ですし、その手足で食べ物や食器に止まられたりしたら最悪です。
特に夏キャンプでは食材も傷みやすく、食べ残しをそのままにしてくと少し目を離した隙に寄ってくるので、食べ物は放置せずすぐに片づけることを意識しましょう。
ムカデ
見た目的にはかなりインパクトがあり大きい個体もいるので、見ただけで不快になる害虫のムカデ。
我が家は周りが林で田舎だからか?時々家に入ってきます。キャンプから帰宅した時に20cm超の個体が家の中にいるのを発見した時は絶叫しましたよ。。
そんなムカデさん、キャンプ場にももちろんいます。
6〜8月の暑い時期に活動が盛んになり、臆病な虫なので攻撃性はあまりないのですが、靴や服の中に入っているのに気付かずに着用して突然噛まれることが多いです。
忍び込んでくるので、靴や上着を外に出しているキャンプではとくに注意が必要です。
ムカデは毒をもっているため、噛まれると強い痛みがあり、患部の腫れや痒み・アレルギー症状を引き起こすことがあります。
飛んでくることはありませんが、知らないうちに入ってきた!ということがあるので、外に置きっぱなしにした服や靴を着用する時はよく確認するようにしてください。
夏キャンプの虫よけ対策5選
ここからは、キャンプ場でできる虫よけ対策について紹介していきます!
1. 長袖長ズボン靴で過ごす
2. 黒い服を避ける
3. 虫が好んで集まるランタンをテントから少し離れた場所に設置する
4. メッシュ付きのタープを利用する
5. 虫よけグッズを使用する
長袖・長ズボン・靴で過ごす
虫よけグッズを使う前に、まずやるべきことは、長袖・長ズボン・靴を着用して肌を露出しないことです。
とは言っても、真夏の昼間はさすがに暑いので長袖・長ズボン・靴はきついかもしれません。サンダル履きたくなりますよね~
虫が発生しやすい時間帯は、涼しくなる朝と夕方から夜にかけてが多くなるので、せめてその時間帯だけは長袖・長ズボン・靴を着用して、肌を保護するようにしたいものです。
長袖・長ズボンでも、冷感加工がされているものや、吸湿速乾タイプのもの、風通しが良く熱がこもらない素材の服などを選ぶと快適に過ごせますので、夏キャンプでの服選びの参考にしてみてください。
黒っぽい服を避ける
蚊や蜂は、人の目のように色を識別することができず光の波長で色を見分けていると言われています。
そのため、明確に識別できる黒色や濃い色を好む傾向があります。
また、明るい色の服装は、万が一迷子になったり遭難したりした時に、他人が見つけやすいので、山に行くときは明るい色の服を選ぶようにしましょう。
虫が好んで集まるランタンをテントから少し離れた場所に設置する
ランタンの配置の仕方を意識するだけでも、虫を遠ざけることができます。
ガスランタンなどのメインランタンは虫が寄ってきやすいため、テントから少し離して全体を照らすように使用しましょう。
ガスランタンは光が強いので、逆に離して置いた方が効率よく照らしてくれるかと思います。
テーブルランタンには比較的虫が寄り付きにくいLEDランタンを使用すると、リビングスペースに虫が侵入してくるのを抑えることができます。
夜になると光りに集ってくる蛾やユスリカは蚊や蜂のように刺したりはしてきませんが、大量に集まって来られると不快ですよね。
外のランタンに虫を集めてしまうことで、リビングスペースに入ってくる虫を減らすことができますよ。
また、ランタン自体が虫よけの機能を持っている、LEDライトと殺虫ライトがひとつになった虫よけランタンといったアイテムもありますので、必要に応じて検討してみてくださいね。
メッシュ付きのタープを利用する
これは大きな買い物にはなってしまいますが、メッシュ付きのスクリーンタープなどを使用するようにすれば、虫の侵入を大幅に抑えることができます。
ほぼクローズになって蚊帳の役割をしてくれるので、虫嫌いなお母さんでも安心して夏キャンプを過ごすことができます。
我が家では、数年前はヘキサタープを使用していましたが、フルメッシュにできるスクリーンタープに変えてから虫はもちろん、強風時・雨などでも快適に過ごせているので買ってよかった!と感じています。
スクリーンタープの難点として、夏は暑いというイメージがあるかと思いますが、最近では通気性に優れた商品も多いため検討もありかと思います。
虫よけグッズを使用する
いくら服装を気を付けたりランタンの置き方を工夫したりタープを変えたからと言って、どうしても虫は人には寄ってきてしまいますよね。
ここからは、おすすめの虫よけグッズと活用方法等について解説していきます。
虫よけスプレー
虫よけグッズのなかでも1番気軽に使えて使い勝手のよいスプレータイプです。
肌に直接吹きかけた後に手で伸ばすことで、虫よけ効果を発揮してくれます。ここでよく間違えがちなのが、スプレーを吹きかけたのみで完了してしまうこと。虫よけスプレーの効果を最大限に生かすには、スプレーを吹きかけた後に、しっかりと手で全体に伸ばすようにしてくださいね。
虫よけスプレーは含有成分以下3種類に分けられるので、使う人に応じて選ぶといいでしょう。
▼ディート配合
効き目が強く対応できる虫の種類も多いが、肌への影響から年齢制限があります。
2歳未満だと1日1回までしか使えなかったりするので、赤ちゃんには不向き。
▼イカリジン配合
ディートよりやや効果は劣りますが、年齢制限がありません。価格もディートより少し上がります。
▼天然成分配合
肌に優しい分、効果は弱いです。虫が嫌う天然成分で虫を寄り付かないようにします。
空間スプレー
テントや車内など屋内にはこれ一択です。屋外でも使用できますが、ある程度密閉された空間で効果を発揮します。
ワンプッシュするだけで蚊が入ってこなくなるのはもちろん、すでに幕内に入り込んでしまった蚊を撃退してくれます。
ワンプッシュしてすぐに蚊がぽろっと落ちてご臨終しているところを見たことがあるのですが、すごいな~!と思いましたよ。
この殺傷力で人は大丈夫なのかな、と心配になりますが、安全性の高い薬剤を使用しているので人には無害なんですよね。
1プッシュ最大で12時間効果が持続するのもすばらしい!
屋外では直接肌につけるタイプ、屋内では空間タイプと分けて使うといいかと思います。
虫よけシール
衣類や帽子などに張って使用するシールタイプの虫よけになります。
積極的にスプレーを使えない小さなお子さんや、肌の弱いお子さんに適しています。
シールには虫が嫌がる香りを持つ天然成分が含まれていて、直接肌に成分を塗布しないことから、肌に優しいところがメリットです。
ただ、スプレータイプ等よりは効果は薄いため体の全体的に数か所貼る必要があるので、そこは注意が必要です。
首の付近や足元などを中心に数か所に貼るようにしてください。
貼り始めて、長いものだと12時間ほど効果があるシールもあるので、上手に使えば虫よけに効果があります。
虫よけシールには子供の大好きなキャラクターものもたくさん出ているので、子供達も楽しんで虫よけしてくれるかと思います。
パワー森林香
ベテランキャンパーの中でも最強の虫対策アイテムと言われて愛用者が多いパワー森林香は、蚊取り線香ではなく虫よけ線香の一種で虫を寄せ付けない効果があります。
なぜ蚊取り線香でないかというと、薬剤の含有量が高いために、虫よけ線香という部類になるそうです。
一般的な蚊取り線香と比べて2倍くらいの太さがあり、10倍もの効力があると言われています。
適応害虫は、ユスリカ・チョウバエ・アブですが、配合されているメトフルトリンは、蚊やブユ除けの効果も期待できます。
薬剤含有量が多いから人体への影響も心配なところですが、メトフルトリンは体外に素早く排出される安全性の高い成分のため、お子さんやペットがいても安心して使えます。
専用ケースに入れると携帯することもできるので、サイトから離れる時にも便利ですよ。
夏キャンプで虫に刺されてしまったら
どんなに虫対策をしても、虫が1番活発に動き回っている夏キャンプ。虫に刺されてしまうことは致し方ありません。
でも、ちゃんと正しいアフターケアの方法を知っていれば、虫に刺されたとしても楽しくキャンプを続けることができますよね。
虫に刺された場合の対策として以下アイテムを持参していくと安心です。
虫刺され用の塗り薬
ポイズンリムーバー
をキャンプに持参すると安心です。
虫刺され用の塗り薬
蚊の場合は、言わずと知れたムヒなどのかゆみや湿疹に効果のある塗薬を塗布すればいいですが、毒性のあるアブやブユの場合にはかゆみだけでなく痛みもあるため、刺された部分を水で洗い流し、ステロイド系の塗薬を選んで塗布するようにしてください。
ポイズンリムーバー
ブヨ・アブ・蜂・ムカデなど、毒をもった虫に刺された場合は、ポイズンリムーバーを使いましょう。
使い方は、先端部分を虫に刺された箇所に当てて、取っ手を引くことで毒を吸い出されます。その後、清潔な洗い流すとより効果的です。
毛虫などに刺された後にも効果があるので、万が一のために、一家に一個用意しておくといいでしょう。
虫に刺された時の対処手順
虫刺されに気がついたら、以下の手順で処置をします。
- 蜂の針などが残っている場合は、ピンセットで取り出す。
- 刺された場所にポイズンリムーバーをあて、取っ手を引いて毒を吸い出す。
- 患部を流水で洗い流す。絞り出すように洗うと効果的。
- 虫刺され用の塗り薬を塗布する。
- 痒みや痛みがひかないときは、氷や保冷剤で冷やす。
虫に刺された後できるだけ早く傷口から毒を吸い上げることで、その後の症状が軽減されます。
時間が経ってしまうと毒が体内に吸収されて効果がなくなるため、できるだけ早くポイズンリムーバーを使用することが大切です。
とは言っても、ブヨに噛まれるとチクっとするもののそれが虫だと気づかないことも多くて気づいたら猛烈なかゆみが!ってこともあるので(私は相当鈍感なのか、気づいたことありません泣)、毒を吸い出せなかったとしても、患部を清潔にして薬を塗ることを忘れずに実行しましょう!
また、絶対やってはいけないのが、傷口を強くかいたり不用意に触ることです。
傷口がさらに大きくなったり毒が広がったりするので、患部は触らないように注意が必要です。
まとめ
春から夏にかけてはキャンプ場で過ごすのに快適な気候になってきますが、それに合わせて虫たちも活発に活動しています。
まずは服装で肌を保護してから、
気軽に使用できる虫よけスプレーや空間スプレー・蚊取り線香・森林香などを上手に活用して虫を寄せ付けないようにしてください。
それでも虫に刺されてしまったら、本記事に書いた虫に刺された時の対処手順を参考にして、しっかりとアフターケアを行ってくださいね。
万全な虫対策をして、みなさまの夏キャンプがより快適になるよう祈っています。